ララバイフォーガール【ネタバレ】ギャルに憧れた優等生の青春劇!

ララバイ・フォー・ガール

漫画「ララバイ・フォー・ガール」は松崎夏未先生が描くガールズ青春漫画。表題作を含む全4つの短編集が収録されている作品になります。以下は収録されている漫画タイトル。

ララバイフォーガール収録作品

  • ララバイ・フォー・ガール
  • 今夜、ヴォーグのフロアで
  • お寺の道子ちゃん
  • EVER GREEN UTOPIA

ちなみにネット広告で露出されている同窓会ネタの作品は「今夜、ヴォーグのフロアで」といったタイトルの作品になります。どの収録作品も女性のもがき、歪み合い、慈しみ合う青春の一幕が描かれていく極上の漫画。

百合系のネタも収録されており一冊で多くの作品を楽しむ事ができます。今回は表題作にもなっている「ララバイ・フォー・ガール」の内容や見所をご紹介していきます。

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ララバイ・フォー・ガール

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ララバイフォーガール【ネタバレ】

冒頭、親や学校の教師、校則に反抗を示す同級生を冷めた目で見ていくヒロインであり、絵に書いたような優等生である結生かな(ゆうきかな、以下カナ)…学校はバカばっかり…早く抜け出したい…そんな気持ちを抱いていきます。

一方、もう一人のヒロイン役でもあるギャルの玉手ゆきな(以下、ユキ)。
初デートの日にメイクポーチを忘れて学校ではテンションガタ落ち。学校帰りにドラッグストアにて化粧品を購入。予想外の出費に文句を言いつつ、ふと目を横にやると化粧品を眺めているカナの姿を捉えていきます。

実はこの2人、高校は違えど予備校で同じコースを受講。顔見知りでした。

ギャルとの出会いでファストフード初体験!?

場面は変わって予備校。
ユキに声をかけられていくカナ。ドラッグストアに居たでしょ!と切り出して一人でペラペラと怒涛の勢いで喋っていくユキ。

予備校終わり、ユキからお茶に誘われていくカナ。

2人はマックのオマージュである「ワック」といったファストフード店へ。カナにとってワックは初体験。そんな中、親や学校に対する自身の考えをユキに伝えていくカナ。

『どうしてみんな怒られるを分かってて反抗するのかわからない』

ユキの考えを聞きつつ、自身の考え方を主張していくユキ。

『うちはなんでも120%でやらないと気が済まない』

彼女の考え方に触れたカナの中で変化が訪れていきます。自分は今まで死んだフリをしていたのではないか…。今の状態でこれから私はちゃんと生きていけるのか…。

夢見る事を諦めていた少女は生まれ変わる!

その後、ギャルであるユキと親交を深めていくカナ。彼女からメイクを教わり、自由奔放な彼女と付き合う事で自身が生まれ変わっていく事を感じていくカナ。

そしてカナは大学進学を辞めて専門学校でメイクの勉強をしようと親に打ち明けていきますが…。

親からは猛反対。
ユキにも相談していく事へ。

ユキなら背中を押してくれる…そう思っていたカナ。しかし、ユキの考えは違いました。メイクの専門学校に行く事を否定していくユキ。失望とはいかないまでもユキの反応にショックを受けていく事へ。

本当の自分に気付かされていく…

その後、予備校にて大学受験が近づくに連れてユキのメイクが薄くなっていく事に気づくカナ。理由を尋ねてみると…。

『入試が近いからガッツリメイクは印象が悪い』

彼女から放たれた言葉を聞いて咄嗟に彼女の頬を平手打ちしてしまうカナ。

『物分りのいい大人みたこと言わないで』

『今のユキはつまらない!』

この言葉にユキも反発。
何でも120%でやりたいユキの向いている方向は大学受験合格。だからこそ、それに向かって120%出しているユキ。検討違いな事を言うカナに核心を突いた言葉を投げかけていきます。

『あんたは親に反抗したいだけのガキじゃん!』

直前のやり取りがありつつ、ユキの核心を突いていくカナ。

心を抉られたカナは赤面。
自身の本心と向かい合っていきます。

窮屈な檻から逃げる手段が欲しかったユキ。そしてカナこそが本当になりたい自分であった事に気づいていきます。

10年ぶりの再会でごめんね…

場面は変わって社会人になっているユキ。ファストフード店で女子高生達の戯れを懐かしむ目で見ていると声をかけてくる女性が…。

ユキでした。
10年ぶりの再会でポロッと涙が出てしまうユキ。昔と変わらずキラキラしていたユキを見て安堵していくカナ。

ユキも綺麗になったカナを見て褒め称えていきます。

近況を2人で話す中で過去の事を引き出していくカナ。

『昔のことずっと謝りたかった…ごめんね』

ララバイフォーガール【感想】

ララバイ・フォー・ガール

ふわっとした日常の中で抱えている悩み、譲れないモノがあったり。感化されて気づいて成長していく。そんな優等生とギャルの一幕が描かれていく表題作「ララバイ・フォー・ガール」。

画力も高く、登場してくる女性が綺麗。
そして普段は中々、表面化できない抱えている心情など上手く描かれている漫画だと思います。

物語的に突拍子な出来事が起こる訳ではなく、日常の会話の応酬メインの作品。ふわっとした女子達の青春や葛藤、苦悩など美しく描かれているなぁ〜といった印象。

女たちの青春を楽しみたい人には打って付けの漫画。全4作品の短編収録なのでどれか一つはお気に入りのエピソードも見つかるはず。興味が出た人は是非、チェックしてみてください☆彡


ララバイ・フォー・ガール

ララバイ・フォー・ガール

原作・著者松崎夏未
価格880円(税込)

君に出会って私の人生は始まった。優等生とギャル。恋に似た、君への憧れ。大型新人、初・短編集!もがき、傷つけ合い、慈しみ合う、女たちの青春は美しい。親や学校に反抗する同級生を冷めた目で見ていた優等生・かな。かなを変えたのは、ギャルのゆきなとの出逢い。「メイクも勉強も120%でやらないと気が済まない」というゆきなの考え方に触れ、いつのまにか夢見ることを諦めていた自分に気づいて――。表題作を含む全4編を収録した、著者渾身の極上ガールズ青春譜。

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