劇光仮面【2巻あらすじ・ネタバレ】特美研の現在に至るまでの過去が明かされていく!?

劇光仮面(2)

いま読み終えたばかりなのだが、文句なしに面白い。劇光仮面』2巻である。

劇光仮面【2巻】あらすじ

劇光仮面(2)

いちおう1巻と同様、現代編をやりながら過去(といっても六年前でしかないが)について語るというのが基本の展開であるが、今巻はどっちかというと過去回想のウェイトが重く、特に実相寺が「人斬り実相寺」と後ろ指を指されるようになったその原因の事件、その一幕について詳しく説明する流れとなっている。

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劇光仮面【2巻】ネタバレ

劇光仮面(2)

実相寺と、元部員の仲間のひとり(女性)が母校をOB訪問していたら、なんか自分たちの活動の流れをくむようなコーヒーコスプレ集団がいて、その中の一人が話を聞きたがったので回想篇に入っていく、というのが基本的な流れ。

二つ、重要な事件が語られる。まず、特美研がアメフト部とトラブルを起こした事件についてである。まず、特美研はキボーガーという特撮キャラクターの「衣装」を作った。オリジナルはゴムで作られたものを使って撮影していたらしいが、彼らが造ったのは動力装置が内蔵された、ほぼ本物の「ロボット」である。ちなみに費用はみんなでバイトとかして出し合った。

で、運動場の隅でそれを整備していたらひとりのアメフト部員が声をかけてきた。アメフト部員が「子供のころは信じてたけど、いまは自分の筋肉に依存してますね」と言ったら、実相寺が喧嘩を売った。「君の筋肉では1ミリもこれを動かせないよ」。

仲間はとりなそうとしたのだが、アメフト部は黙っていなかった(部が動いたわけじゃなく相手は一人だが)。で、ロボット(人が入ってる)に向かってアメフト部がタックルして、倒せたらアメフト部の勝ち、という実演が行われることになってしまった。

もうこの時点で彼らは一線を越えていると思うが、本当にやったのである。

で、結論をいえばロボは倒れなかった。計算上はロボの重量ではタックルで倒されてしまうはずだったのだが、ロボの装甲がひしゃげてエネルギーが吸収された結果としてタックルは止まった。しかし、それで終わらなかった。ロボは動き、アメフト部を「リフティング」した。構造上、そのまま投げ飛ばせるようになっているのだが、やったら相手は病院送りである。が、ロボは止まった。そのとき、中に入っている特美の部員は「劇(はげ)しい光を見た」という。神秘体験をするほど感動したわけである。

で、この事件を境に特美研は、本物のパワードスーツ、としか言いようのないものを着て、犯罪者を探して街をパトロールするようになった。ある河川敷で、いじめられている子供を見つけてしまったのが運のつきであった。

止めに入って、さすがに攻撃を加える気などはなかったのだが、パワードスーツの機構が暴走してしまい、首謀者の少年が片目を失ったのである。

中に入っていた実相寺は逮捕され、当然、裁判になった。結論を書いてしまうと執行猶予はついたのだが(つまり実刑=刑務所に入れと言う判決ではなかった)、傷害罪で有罪になり、それから「被害者」の親と賠償金二千万円で示談することになった。実相寺が貧乏なのは単にフリーターだからというだけの話ではなくてそのせいだったらしい。

で、特美研は当たり前だが廃部になった。そして現在に至る、というわけである。

劇光仮面【2巻】感想

劇光仮面(2)

1巻を読んだときに悪い予感のようなものはしたのだが予想通りだった。こいつらやっぱりやりやがった、一線を越えやがった、というわけである。想像していたのとはちょっと違ったが、結果だけ見れば他者を傷つけたこと自体は間違いなく、弁護士が主張したように「正当防衛で無罪」になるかというと、客観的に見て難しいところじゃないかなー。

ちなみに、作品は別にまだ終わりではなく、3巻も出ている。この先はどういう話になるのであろうか。楽しみである。


劇光仮面

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原作・著者山口貴由
価格825円(税込)

これは星をつなぐ者たちの物語である。僕は何者でもない。僕は器に過ぎない。――それこそが僕の強さだ。そんな想いを胸に秘め、29歳の青年、実相寺二矢はアルバイトで日々を暮らす。舞台は「現代」、テーマは「特撮」、主人公は“何者にもあらず”!?!?『シグルイ』『覚悟のススメ』の鬼才、完全新境地の最新作!
我々は山口貴由の本当の才能をまだ知らなかった。

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