二宮正明先生の人気漫画「ガンニバル」最新刊となる第9巻。
今回も圧巻の展開続きで本当に読み応え抜群!
「あの人」の過去も明かされていくなどクライマックスに向けて隠されていた謎が解き明かされようとしていきます。
大悟の狂気も最高潮に滲み出来てきており、一番危ない人間は大悟なのでは…なんて思わせる場面も多々有り!マジで面白い漫画です!
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ガンニバル【9巻】ネタバレ
75話ネタバレ
真の放った銃は恵介が軌道を変えて有紀、ましろ共に無事であった。
『誰にも…死んでほしないと言うたはずやろ』
恵介を睨みつける真。彼は銀からの言伝をカミングアウトしていく。生前から銀に恵介を見張っておくように指示されていた真。銀の中でいずれ恵介は裏切る可能性あると考えられていたのだ。
恵介に詰め寄って母親も恵介も殺す事を伝える真。すれみのお腹の中にいる子供を跡継ぎにすると狂気を見せていく。
次の瞬間。
岩男が横から割り込み、真の顔面を地面に叩きつけていく。超怪力を持つ岩男。顔面が潰れて死ぬ真。
『身内まで…コイツら…狂ってる』
恐怖のあまり歯をガチガチと震わせてしまう有紀。同時に有紀へましろを連れて逃げるように伝える大悟。構えていた銃を発砲していく。大悟を見据える有紀。
『アンタも狂ってるよ』
死闘を楽しんでいるように見える大悟。そんな彼にも恐怖を抱く有紀であった。大悟を見ていたましろ。口をパクパクとさせて言葉を発しようとしていた。
76話ネタバレ
警察にも大きな動きが出ていた。戦後最悪の事件として警察のお偉方が集結。供花村の事件を本格的に解決しようと動き出していく。
生き延びて帰ってきた人間の聴取をする同僚たち。
『現場で死ぬ覚悟はしとったはずでした…でも何や…何やったやアレはっ…』
生き延びた刑事は供花村に化け物が居たと明かしていく。
あの人と呼ばれる人物ともう一人。岩男であった。刑事は思い返していく。警察の先発部隊はまさに岩男一人に壊滅されていた。
『あの男がいなければ我々が制圧できた筈なんです』
一人で刑事達を殺していく岩男の姿。同時に現在の場面へ移り変わっていく。岩男に右手を潰される大悟。銃をすぐに左手に持ち替えて間一髪で銃を放っていく。
大悟の撃った銃は岩男の左目を抉って突き抜けていく。それでも倒れない岩男。化け物がと呟く大悟。
『違う、俺は本家の兵隊や』
大きなダメージを負っていた岩男。動きが鈍る。すかさず大悟は岩男を一本背負い。狂気に満ち溢れる大悟。岩男にとどめを刺そうとしていく。
『やめてっ』
ましろの叫び声で我に返る大悟。しかし、背後に銃を持ち、大悟を狙う恵介の姿があった。恵介は大悟の肩あたりに銃を放っていく。
『わけわかんねぇ…もういいや、寝ちまおう』
77話ネタバレ
最後に立っていたのは恵介のみ。
すると洋介が意識を取り戻していく。何があったのか恵介に尋ねる洋介だったが、身体を休ませるように伝えていく。岩男を見遣るとまだ息があった。
恵介は岩男との思い出を振り返る。
とにかく掟や使命に忠実な男であった岩男。彼は後藤家の当主を守る為なら命を捧ぐ事を恵介に伝えていく。
『俺は役割を果たすだけの命でいい…まぁお前とはそれだけの間柄やとは思っとらんけどな』
二人にしかわからない強い絆が明かされた後、涙を流して自分が甘かった事を認識する大悟。
『俺は俺の役割を果たす』
懐にしまっていたナイフを取り出して有紀とましろに詰め寄っていく恵介。自分の役割は後藤銀の作った呪いを断ち切る事であると再認識。
二人の手を縛っていたロープをナイフで切って逃げるように指示を出していく恵介であった。
有紀は大悟も連れて行こうとするが、大悟のことは自分に任せろと伝えていく。同時にとんでもないスピードで何者かが近づいていくる足音を察知する恵介。
刹那。
気付いた時には既に恵介の横を通り過ぎようしていく人物…。「あの人」であった。突進するあの人にしがみつく恵介。
一方、警察署には狩野すみれが出頭していた。
78話ネタバレ
すみれは警視正と対面。恵介を助けてやって欲しいとお願いをしていく。
場面は恵介達へ。
有紀とましろを追うあの人。しがみついて止めようとする恵介。過去の回想シーンへ。
まだ恵介が幼い時。彼は銀から「あの人」の存在をい教えてもらっていた。
『こわいか?それでええ、おまえが死ぬまで恐れ奉る存在や』
銀は「あの人」がいたから供花村は救われたと語っていく。幼い恵介は銀やあの人に恐怖を抱いていた。
場面は現実へ。
あの人は邪魔する恵介を排除しようと持っていた鎌で恵介を攻撃しようとしていく。鎌の軌道を変えたのはましろであった。恵介を助けようとあの人の腕にしがみついていく。
間一髪で攻撃を躱す恵介。しかし、あの人はましろを連れ去って逃げようとしていく。有紀が立ちはだかり、落ちていた大きな岩であの人の頭を叩いていく。
『この子は連れていかせない』
あの人の脳裏に過去が思い返されていく。銀とあの人は過去の後藤家当主から虐待を受けていた。
『カアチャン』
あの人が呟く。再び回想へ。銀は供花村へ恨みを抱いていた。全てをぶち壊して息子である「あの人」が光浴びて生きられる世界を作る事を決意していく。
『供花村は己が変える…だからそんな顔すな…せんといてくれ…しろ…』
あの人の名前が明かされる瞬間でもあった。
79話ネタバレ
有紀の決死の攻撃で動きを止めるあの人。この状況をチャンスだと捉えてナイフを取り出す恵介。しかし、身体が動かなった。銀の幻覚が彼の前に現れる。
『おまえが死ぬまで畏れ奉る存在や』
恵介が躊躇している最中に体勢を立て直してましろを連れ去ってしまうあの人。断末魔のような声をあげていく有紀。悔やむ恵介。銀の呪縛で動けない自分に腹が立っていく。
同時に騒ぎを駆けつけた他の後藤家の面々がトンネル内に集まってくる。死体、負傷者を担いでいく一同。大悟も連れて行かれる。有紀はトンネル内で一人取り残される事へ。
一方、供花村の一部の人間達。
彼らは後藤家の人間達が消えていくのを高笑いしていた。もう少しで後藤家が滅びることを確信していく一同。
もし銀が生きていたら、どう転んでいたのかと呟く一人の男。
『殺しといてよかったぁ…ホンマ殺しといてよかったですなぁ…宗近さん』
銀は供花村の人間に殺され、背景に宗近が絡んでいる事が明かされていく。
80話ネタバレ
今夜行われる祭りの会場に戻ってきた恵介。銀の遺影と対面して挨拶をしていく。そして連れ帰った仲間を心配する恵介。岩男と一は二人は両者とも虫の息。意識が戻るかもわからない状態であった。
そして大悟。
彼も意識を取り戻しており、暴れまわった挙げ句、地下で拘束されていた。部下に二人で話したいと席を外させる恵介。
『おまえの娘は必ず助け出す、協力しろ』
ましろを助ける為なら何でもすると伝える大悟。しかし、恵介が未だに仲間すら殺した自分を頼る意味がわからないと尋ねていく。
『お前を許すことなんぞ出来ん…出来んが、お前の娘は死ぬべきやない』
ましろに助けられて恩がある恵介。
同時にもし自分が大悟の立場なら同じ行動を取っただろうと同情を見せていく。そして覚悟を決めた恵介。彼は後藤家の象徴である「あの人」を殺す決意を固めていく。
『わかっとったことや…本当は…もっと早くに実の父親を殺すべきやったこと』
81話ネタバレ
あの人を殺して後藤家の呪いを断ち切ると大悟に伝える恵介。彼の握った拳が震えていた。
『俺がやる』
大悟はあの人は自分が殺ってやると恵介を睨みつけていく。ましろとあの人がいる場所の見当はついていた恵介。大悟は彼の計画を尋ねていく。
『考えなんぞあるかぁ…正面突破じゃ』
地下牢に降りてきた部下を失神させる恵介。大悟と共に他の見張りも地下に閉じ込める事に成功。あの人がいる場所へ向かっていく。
一方、瀕死状態から起き上がる岩男。
ましろの元へ向かう途中、恵介に感謝を伝える大悟。彼のおかげで今まで生きてこれたと伝えていく。
場面は変わって宗近。
彼の父親は息子が水面下で何か企んでいることを察知していた。
『おまえ、僕の知らんとこで何ぞ若い衆とコソコソしとらんか?』
宗近の父親も病で死ぬ寸前。彼は話せなくなる前に聞いて欲しい事があると宗近に伝えていく。
『僕と銀さんの子供の話や』
あの人や現人神でもない可哀想な人間の話だと切り出していく宗近の父親。
82話ネタバレ
宗近の父親は過去の後藤家を明かしていく。以前、後藤家は供花村にて侮辱の対象であった。後藤家は永く虐げられていた存在であった。
今の供花村を支配する後藤家になったのは彼らの住む土地で銅が発掘されてからだと語っていく。私財を肥やし、供花村の土地を買い占めて大地主になった後藤家。
しかし、村の人間と亀裂、確執は深まっていく一方であったと…。そこを繋ぎ止めたのが宗近の父親の父親と後藤家の先々代当主であった。そして均衡を壊したのが銀の兄となる後藤金次だと明かしていく。
銀は均衡を保つ為に奔走する側であったと語っていく。
『やのに…何でじゃ…あんな祭り始めるやなんて』
場面は恵介と銀。
村の秩序を保つ為に呪いが必要であったと。全ては自分が作り出した事。あの人は悪くないと恵介に訴える銀。
場面は現実。
あの人とましろがいる現場まで辿り着いていた恵介と大悟。
銃であの人を狙うが銀の呪縛で引き金が引けない恵介。あの人を躊躇なく撃ち抜いたのは大悟であった。
『血も呪いも関係ない…コイツは躊躇なく撃ち殺す…全てを破壊する』
83話ネタバレ
大悟の狂気が滲んでいく。
彼が引き金を引く理由はましろの為ではなかった。気に喰わないものは全て破壊するつもりであった。
あの人をこれ以上撃たせないように立ちはだかるましろ。
場面転換。
暗い山道を一人歩く有紀。倒れかかったところへ警察の部隊が到着する。そして伝える。国が本気で動いて今から後藤家を潰すと。
目を抉られて精神的に不安定な岩男が動き出していく。恵介を後藤家に引き戻す為に。彼は後藤銀の殺害に恵介も絡んでいる事を知っていた。
そして岩男が辿り着いた先は宗近のもとであった。
『ここにおるんやろ恵介』
もう正気の沙汰ではない岩男。多くの人間がいる前で銀は熊ではなく、人間に殺された事を打ち明ける岩男。宗近に銃を向けていく後藤家一同。
『その人に手ぇ出したら許さんぞ』
供花村の住人達が後藤家に反乱を示していく。だから何だといった姿勢で宗近の首を折り曲げていく岩男。死んでいく息子を見て宗近の父親は思う。
『全てが壊れていきよる…一人の男がこの村に来たことによって』
ここで第9巻は終了。
ガンニバル【9巻】感想
複雑な相関図がようやく完成に近づいてきたガンニバル。そして荒れ狂う人間模様。止まらない大悟の狂気。誰に対しても優しさを見せる天使のようなましろ。
クライマックスに近づいて来た感じはありますが、着地はどうなっていくのか。
あの人は脳天ぶち抜かれましたが、なんとなくまだ生きている雰囲気。供花村はまさにカオス状態。次から次に人が死んでいく状態へ。そして次巻は漆黒の起源に迫っていく模様。
11巻~12巻あたりで完結になっていく雰囲気ですね。
怒涛の展開で読み応え抜群の漫画。もう最後まで目が離せません!サスペンス漫画が好きな人は是非、チェックしてみて欲しいイチ推しの漫画!
お得に読むならコミックシーモア
682円(1巻)→205円
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