二宮正明先生が描く漫画「ガンニバル」最新刊となる第10巻の内容、見所や感想をご紹介!今回は1冊を通して後藤銀と供花村の背景が描かれて、明かされていきます。男を色で惑わす銀。
彼女がどのようにして供花村の支配を成していくのか…。その序章となる第10巻。
その迫力ある画力と濃厚で壮絶過ぎるストーリーにお腹いっぱいになる作品。ダークサスペンスが好きな人なら是非ともオススメしたいイチ推し漫画です!
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ガンニバル【10巻】ネタバレ
84話ネタバレ
物語は後藤銀、宗近の父親で正宗がまだ若かりし頃へ遡る。正宗の父親である吉宗。彼は銀へ惚れたような雰囲気を出す正宗はあの女だけはやめておけと忠告をしていく。
しかし、正宗の関心は銀ではなく後藤金次であった。
金次は供花村にて悪名高い人物。銀を含め、村の人間も痛めつける極悪非道な男であった。正宗は懸念していた。このままでは金次の恐怖に村が支配されると。
『その為に俺と後藤家当主…定さんがおる』
一方、金次は後藤家の屋敷にて銀を滅茶苦茶に弄んでいた。同時に新キャラである紅(くれない)なる女性も登場。また村で暴れたのかと釘を刺されていく。
『人を喰ろうて何が悪い…己は今も喰ろうとる』
金次は自分の父親である定の死を望んでいた。父親が死ねば供花村は自分のモノになると高笑いする金次。一方、金次に暴力を振るわれた村人と会う正宗と吉宗。その酷い惨状に言葉も出なかった。
一方、ヤり捨てられて和室で寝転がっていた銀。彼女は考えていく。定、金次、紅、弾正が死ねば当主は誰になるのかと…。
85話ネタバレ
金次は化け物だから彼から供花村を守って欲しいとお願いされる吉宗。彼は村人の耳を食いちぎり、目を潰し、頭を焼くような悪魔の所業を行っていた。
その話を聞いて直ぐに金次のもとへ向かう吉宗。
彼は後藤家の人間に医者へ行くように促していく。狂い病ではないかと。お前らは人間を食べているのではないかと切り出そうとする金次の側近達が銃口を吉宗に向けていく。
『殺すぞ…吉宗殿』
なんとか金次を暴走を止めようとする吉宗だが話は平行線。そこである提案をしていく吉宗。
『俺がおまえについてやる』
供花村を支配したいならもっと上手く立ち回るべきだと。その為に協力すると伝える吉宗。これに異論を唱えるのが正宗であった。金次に村を支配させてはいけないと伝えていくが逆に金次の怒りを買ってしまう。
『おまえは黙ってろ』
吉宗は正宗の頭を地面にたたきつけて金次に謝罪。帰り道、何かしらの思惑があるのか吉宗は自分はやる事を黙って見届けてくれとだけ正宗に伝えていく。
神社に戻り、一人考える正宗。すると片隅に銀が座っていた。傷だらけの銀。父親を呼ぼうとする銀は正宗の袖を掴む。
『お父さんやなく…あなた…あなたに話があるの』
86話ネタバレ
銀は正宗を連れて地下道を教える。そこは神社の神主になる者だけ知るご本尊であった。そこで銀は胸を見せていく。そこには金次に食いちぎられそうになった歯型。
苦悩を訴える銀。
後藤家にいても身体を弄ばれる日々だと伝えていく。銀を一人の立派な女性だと主張していく正宗。
『正宗さん…ウチの味方になってぇや』
正宗の股間を触っていく銀。しかし、正宗はそんな事をしなくても味方である事を伝えていく。もっと銀のことを教えて欲しいと伝えると…。
『やったら知ってください…私の全てを…』
そう伝える着ている羽織を脱いで正宗の身体を求めていく銀であった。
その後、呆ける時間が増えた正宗。吉宗は心配していく。同時に彼が家を抜け出してどこかへ出掛けている事も掴んでいた。村人を裏切った父を良く思っていない正宗。対立していく。
しかし、供花村と金次の間を吉宗が取り持つ事で両者のわだかまりが消えて表面上は上手くいっていた。そんな中、吉宗に尋ねる金次。
『銀とはもう交おうたか?』
言っている意味がわからなかった吉宗。それを聞いて銀が相手にしている男は吉宗ではなかったと判断する金次。同時に金次は銀の危険性を伝えていく。
『アレは毒や…色事しか知らん』
銀は今まで色香だけで男を屈服させてきていると。金次も自分が銀を弄んでいるのは奴が誘ってきたからであると告げていく。
一方、ご本尊。
銀と正宗が交わっていた。銀の色香にあてられて骨抜きにされていた正宗。
銀に喰われぬようにと吉宗に忠告だけしていく金次。あの女は人を変えてしまう。危険だと。その一方、村では蔑まされている銀が気持ちよく生きれる世界を作り上げると決意をしていく正宗。
『この村を二人で変えましょ…』
目論見通りといった具合で悪い表情で笑う銀であった。
87話ネタバレ
村の改革を本気で進めようと覚悟していく正宗。
不遇な銀の状況を嘆きつつ、彼は目隠しをされていく。そして銀の色香と感じた事のない快楽に溺れていく正宗。自分の手駒になっていく正宗を可愛がっていく。
『うぬが新しい吉宗になってこの村を統べればええ…』
いずれが自分が後藤家の当主。正宗は村の当主になり、二人で新しい秩序を作ろうと持ちかけていく銀。さらに子供が欲しいことも仄めかしていく。
どこか清々しい表情になっていく正宗。そんな彼の様子を見張っていたのが金次と吉宗であった。
正宗の脳内は銀のことで一杯であった。彼女と会う事が生きがいにさえなっていた。その夜、銀と正宗は会う約束をしていた。しかし、銀の前には金次。正宗の前には吉宗が対峙していく。
吉宗は伝えていく。
『利用されようとしてるだけなんやおまえは…』
吉宗は銀が以前に自分の事を誘惑してきた事があると明かす吉宗。自分がなびかなかったら次は正宗がターゲットにされていると明かす。
一方、銀を屋敷に連れ戻す金次。
暴力と共に銀の身体を弄んでいく。すると突然、嘔吐する銀。その様子をみた紅…。あの吐き方は腹に子を宿したのではないかと感じていく。
驚く表情をする金次であった。
88話ネタバレ
紅が銀の妊娠を調べる。ほぼ間違いないと金次へ伝えていく。誰の子供かは未だ不明。そして銀と正宗は引き剥がされていた。それでも銀に会うため連日、金次の屋敷を訪ねてくる正宗。
『もうええけん帰らんか…今殺されんこと吉宗殿に感謝せぇ』
しつこい正宗に対して今にも堪忍袋の緒が切れそうな状態である金次であった。一方、村は祭りの季節であった。友人が落ち込んでいる正宗に声をかけていく。
彼が銀と関係を持っていた事は村でも噂になっていた。
『約束したんや…二人の子を作るって…銀さんは僕の運命の相手なんや…』
それを聞いていた一部の村人。そして友人。
一瞬で顔色が変わる。そんな汚らわしい事はさせないと。後藤家の妾の子と結ばれる事など神社のご子孫が許されないと伝えていく。後は自分から言い聞かせていくと場を鎮めていく吉宗。
後藤家の屋敷では金次が銀のお腹にいる子に言及。どちらの子であろうと産まれる事はないと伝えていく。
その後、祭りを放棄して銀と落ち合う事に成功する正宗。駆け落ちした恋人同士のような二人。銀はお腹に子を宿した事を伝える。それを聞いて正宗は絶対に自分の子供であると確信。銀は切り出す。この村から逃げてみるかと…。
『そんなんいかんよ…僕らでこの村変えるんやろ…』
子供が産まれる前に新しい世界を作ると意気込む正宗。一方、銀の色で狂い出した正宗を危険視する供花村の村人達であった。
89話ネタバレ
銀が居なくなっており、苛立ちが隠せない金次。紅が気掛かりなら探しに行けばいいと煽っていく。もし銀が村の連中に見つかったら何をされるかわからないと付け加えていく。
『一応、気にしてんのよ…血が繋がってるかわもわからない妹でもさ…』
村では奉納祭。
今は人形を奉納しているが、少し前は本当の人間を奉納していたと明かす銀。それは自分の母親だった事を明かしていく。自分の生い立ちを明かす銀。
奉納祭から逃げた母を匿ってくれたのは定さんであったと。
一方、寝ている自身の父親である定に小言を伝える金次。
『銀はホンマに己の妹なんか!?』
また場面は変わる。銀は正宗に自分は母親と定さんの間で産まれた子供である事をカミングアウト。そんな話は一度も聞いた事がなかった正宗。驚愕していく。
同時に何故、自分が供花村の住人に恨まれているか明かす銀。奉納祭を全うできず逃げた母は村の裏切り者。その娘である自分は穢れた存在であると認識されているからだと伝えていく。
銀の話を聞いてさらに決心が高まったいく正宗。さらに銀のお腹に宿る子供にも名前を決めていく。「白銀(しろがね)」であった。
銀を殺す決断をした供花村の住人。
二人を見つけるなり奇襲していく。一方、金次。部下にすぐに銀を探して連れ戻してくるように指示を出していく。これは吉宗との約束の為だと自分に言い聞かせていく。
『なんで…なんでこんなことになってしもうたんや…』
場面は銀。
彼は自分を襲ってきたサブといった男を石で殴り殺していた。
90話ネタバレ
他の村人が殺さたサブを発見する。怒りが込み上げる。銀を見つけて殺すと息巻いていく。一方、正宗と共に逃げていた銀。逃げながらもサブを殺した高揚が自身を支配していた。
彼女は供花村に連れ戻された日、ご本尊で定さんから聞いた真実を思い返していく。彼は銀の出生の秘密について伝えていた。
『儂とおまえに血の繋がりなんぞない』
銀の母親は美しいがゆえに村の男共が結託してなぐさみ者にしていたと明かしていく。しかし、村に飢饉が訪れた時、銀の母親は捨てられる事になったと。殺されようとしていた場面で助けたのが自分と金次だったと語る定。
その時、既に銀の母親は子供を身ごもっていたと明かす。
『おまえは呪われた子なんかやない…望まれてこの世に生を受けたんや』
母親は銀が産まれてくる事を望んでいたと明かす定。しかし、銀には何も響いていなかった。むしろ自分勝手であると。そして何が何でも供花村で生きて見せると定に伝えていく銀。
自分の武器は身体であり、色香である事を熟知している銀。自分も身体を供花村の人間に喰わせて尽くしたら、自分が供花村を喰う番だと。
場面は現実へ。
『喰ろうて…喰ろうて…喰ろうて…喰らい尽くす』
自分を捕まえる為に追いかけてきた供花村の住人達に向かっていき、ひとり残らず殺していく銀。
『腹の子ぉはこの村で立派に育ててみせるぞ』
そんな時である。
背後から後藤家の面々。あっさりと銀、正宗を掴まえていく。
91話ネタバレ
金次の部下達。
銀は連れ戻せと命を受けていたが奉納祭へ銀を連れて村人に手渡していく。
銀を庇う正宗だったが…自ら自供していく銀。村人の怒りの矛先は銀へ向かっていく。殴られ…蹴られて…鎌で斬られようとした時、吉宗が仲介へ入る。
『その女は来乃神に捧げるべきやないか』
過去を知る村人達。
本来捧げられるはずの女から産まれた子供。盟約を果たすには最高の人材である事を村人に伝えていく。村人も賛成。
『あの時もあの女を捧げると決めたんはアナタでしたね…』
連れて行こうとするが村人達は金次の存在を懸念。御神体ではない別の場所で監禁しようと提案していく。
後藤家の屋敷に戻って金次に報告する部下達。村人に引き渡したと知って怒り狂っていく。
『小僧だけやない…金さんもあの女に狂わされとる』
部下は伝える。今の金次はまともな判断が出来ていないと。銀の存在は後藤家や村にとっても非常に危険であると金次に伝えていく部下であった。
そして舞台は銀が捧げられて8ヶ月後。
92話ネタバレ
飢饉で山奥まで食材探しをしていた村人。赤子の声を聞く。鳴く方へ向かうと本当に赤ん坊が山奥に捨てられていた。しかし、よく見ると赤ん坊が咥えていると人間の指であった。
同時に背後か村人へ襲いかかる銀。
供花村は飢饉であったが後藤家は十分な食材、財を成していた。吉宗は伝えていく。村に恩を売るなら今だと。拒絶していく金次。
『銀を来乃神に捧げたゆうのに凶作とはのう…』
食い物がなくなったら後藤家のように人間を喰えばいいと吉宗に伝えていく。供花村で女は売りに出される始末。そんな中、山にいった二人が銀に襲われてたと一報が入る。
銀が捧げられた場所は村人の一部しか知らない山奥。金次も知らない。そこで8ヶ月の間…銀は何を食べて生きてきたのか…憶測が飛び交う村人達。
最後に銀に食い尽くされた人間の死体が描かれていく。
『喰らい尽くすぞ…白銀』
ここで第10巻は終了。
ガンニバル【10巻】感想
10巻~11巻は後藤銀が後藤家当主になるまでの忌まわしき過去が描かれていく模様。後藤家。そして供花村を喰らった銀。捧げ物からも逃げ延びた彼女の復讐劇が次巻で開始されていく模様。
フィクションの漫画であるが熱量ある画力とリアリティあるストーリーが読者を引き込む魅力的な漫画!
グロい部分もありますがダークサスペンスが好きな人は本当にイチ推しなので読んでみて欲しい作品。そして人を喰らう異常な一族に立ち向かう主人公の大悟。白銀に連れ去られた娘であるましろを救う事が出来るのか…。
物語もいよいよ佳境で緊張感高まる内容になっています!
お得に読むならコミックシーモア
682円(1巻)→205円
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✅ ガンニバル【11巻ネタバレ】後藤銀の過去編が終了…まさかの裏切りで舞台は最終局面へ!?
ネタバレまとめ
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